クリップスタジオペイント(CLIP STUDIO PAINT、クリスタ)ですが、2018年11月29日のバージョンアップから、アニメーション機能が大幅にアップデートされました。
まず目立つのは、2Dアニメへの「演出」機能が追加されたことでしょう。
追加できる演出は、画像の移動、回転、拡大・縮小、不透明度の変更など。
また、タイムラインに効果音、BGMなどのオーディオファイルも追加できるようになったり、先行プレビューとして、自動彩色機能、EX版のみですが、「東映アニメーション デジタルタイムシート」との連携機能も追加されています。
レイヤー移動による演出機能もありますが、今回は、 2Dカメラによる演出の、簡単な使い方を紹介します。
新規アニメーション(またはうごくイラスト)を作成し、アニメーションフォルダーを2つ、フォルダーの中にセルを用意し、絵を描きます。
今回は、わかりやすいように片方は赤い星の絵、片方は青い星の絵にし、動きもつけてありません。
レイヤー移動による演出機能もありますが、今回は、 2Dカメラによる演出の、簡単な使い方を紹介します。
■準備
新規アニメーション(またはうごくイラスト)を作成し、アニメーションフォルダーを2つ、フォルダーの中にセルを用意し、絵を描きます。
今回は、わかりやすいように片方は赤い星の絵、片方は青い星の絵にし、動きもつけてありません。
■ 2Dカメラフォルダーを作成する
上部メニューの[アニメーション]から、[アニメーション用新規レイヤー]を選択します。
出てくるサブメニューから[2Dカメラフォルダー]をクリックします。
[レイヤー]フォルダーや[タイムライン]パレットを確認すると、「カメラ1」という名前のフォルダーができています。これが、2Dカメラフォルダーです。
2Dカメラフォルダーは、アニメーションフォルダーやセルの画像を変形せずに、アニメーションにカメラワークをつけるためのものです。
■カメラフォルダーの中に入れる
カメラワークをつけたいアニメーションフォルダーやセル(レイヤー)をドラッグして、カメラフォルダーの中に入れます。
アニメーションフォルダーの方に、カメラフォルダーを入れることはできません。
■操作ーオブジェクトを選択
①カメラを選択します。
②ツールバーから、[操作]を選択します。
③サブツールバーから、[オブジェクト]を選択します。
[ツールプロパティ]がいろいろ出ますが、今回は、そのままにします。
④キャンバスの方には、移動や変形の時に使う四角い枠のツールが出ています。
■起点となるキーフレームの作成
タイムラインの、起点となるフレームに移動します。
タイムラインにある[キーフレームを追加]の脇の▼から、キーフレーム補間の種類を選択します。
[キーフレームを追加]をクリックします。
キーフレームが追加されました。
キーフレームが設定された位置には、◆が表示されます。
■終点となるキーフレームの作成
終点となるフレームの位置に移動します。
枠を動かして、変形・回転などをつけます。
枠を動かすと、カメラ移動後の位置が表示され、終点位置のキーフレームが作成されます。
始点の位置との間に線も表示され、どのように動いたかがわかるようになっています。
[再生/停止]ボタンで動きを見てみましょう。
[ファイル]→[アニメーション書き出し]→[アニメーションGIF]で書き出すと、こんなアニメーションになります。
■カメラに写っている部分の確認
2Dカメラフォルダーは、アニメーションフォルダーやセルの画像を変形せずに、アニメーションにカメラワークをつけるためのものですので、起点のキーフレームのときの枠の中が、起点のタイミングでカメラに写っている部分ということになります。
また、終点のキーフレームの時の枠の中が、終点のタイミングでカメラに写っている部分ということになります。
確認のために、青い星の描いてあるアニメーションフォルダーの方も、カメラフォルダの中に入れてみます。
この状態で、[ファイル]→[アニメーション書き出し]→[アニメーションGIF]で書き出すと、こんなアニメーションになります。