■アドビ キャラクターアニメータ-(Adobe Character Animator)を試してみました
今回は、アドビ キャラクターアニメータ-(Adobe Character Animator)を使って、リップシンクなど表情変化するアニメを作ってみました。
Live2D+FaceRigと同様に、リアルタイムで音声と動きのついたアニメを作ることができますので、使いこなせれば、VTuber(Vチューバー)デビューも夢ではありません。
キャラクター作成には、クリップスタジオペイント(CLIP STUDIO PAINT、クリスタ)を使用、フォトショップ形式(PSD)で保存して、キャラクターアニメータ-に読み込み、必要に応じて補正し、ハンドル、ボーンを少し設定して、動かしてみました。
音声が聞き取りにくいのは簡単なヘッドセットを使用しているためですので、ご容赦下さい。カメラの認識は、 問題ないと思います。
■初めて使用してみて、アドビ キャラクターアニメータ-とLive2Dとの比較
以前、Live2Dを使用してみた時の使い勝手と比較してみます。初心者にとっての使い勝手になりますので、使い慣れている方だと、もっと別の感想になるかもしれません。
●導入
Live2Dのときは、それだけではライブで動かせなかったため、FaceRigにデータを送って動かすため、データの作成などに、やや難しい点がありました。
しかし、キャラクターアニメータ-は、パペット(モデル)を作成して、そのままシーンに読み込み、パフォーマンスを録画するだけ。
自分でメッシュを割り付けたりしなくてよく、やりとりするためにデータを複数作成したり、まとめたりする必要がない分、簡単でした。
●キャラクターの作成
キャラクターは、基本的に、以前作成したLive2Dのときのモデルを手直しして使いました。一番問題になったのは、目と口でした。
キャラクターアニメーターは、単純な顔のキャラクターのモデルが多かったため、 どうすればいいのかがなかなかわからなくて、試行錯誤しました。
いくつも、追加で作成しなくてはならない部分がありました。まず、まばたき(Blink)が別になっていたので別に作る必要がありました。口の形も、いくつも自分で作らなくてはなりませんでした。
特に、口の形は、ニュートラル、M、S、D、Ee、Aa、Uh、Oh、R、W-Oo、F、Lという、日本語だとなじみのない口の形を自分で作成しないといけないため、かなり苦労しました。
さらに、スマイルと驚きの表情も、自分で設定しなくてはいけませんでした。
ここは、カメラからの表情の読み取りで対応してくれるLive2Dの方が、ずっと簡単です。
●動き
問題の、動きです。
Live2Dよりも、目の動きなどが大雑把です。
おそらく、もっと手間をかければ、もっと細かい動きも作れるだろうとは思いますが、基本的に、キャラクターアニメーターは、ライブで動かすことに特化し、大まかに動かすためのもの、と考えた方が良さそうです。
また、ボーンは入れたものの、可動域設定などがなくて腕などの動きが不自然になったり、腕を長く伸ばせてしまったりと、不自然な点があれこれ出てしまいました。
●キャラクターの特別な動きなど
シーンの中に何人ものキャラクターを入れたり、位置を変えたりといったことは、Live2D+FaceRigでも、キャラクターアニメーターでも同じようにできます。
また、キーを割り当てて特別な動き(顔を青ざめさせる、目をハート型にするなど)をさせることも、どちらでもできます。
●費用
今回の、キャラクターアニメーターは、adobeの有料ソフトです。
アドビ クリエイティブクラウド(Creative Cloud)コンプリートプランで使うことができます。クリエイティブクラウドは、サブスクリプション制となっており、年間プラン月々払いで5680円(税別)ほどかかります。
さらに安く使うには、学生・教職員向けのプランがあり、月々1980円(税別)から。
Live2D+FaceRigに比べて、お金がかかりますが、イラストレーターやフォトショップといったアドビのソフトを使っているなら、安く使えると思います。
キャラクターアニメーターだけで、そのまま配信もできるし、パフォーマンスを何度もやり直して、上手にできた部分だけを編集するといった機能もあります。
■まとめ
今回は、アドビ キャラクターアニメーター(Adobe Character Animator)を、試してみました。
キャラクターアニメーターは、リアルタイムでキャラクターに動きをつけたり、配信したりする時に、使い勝手の良いソフトです。
キャラクターアニメーターと、 Live2D+FaceRigでは、データの作成や、データの移動に、それぞれ一長一短があります。
比較的大まかな動きを簡単につけたければ、キャラクターアニメーター、細やかな動きにこだわりたければ、Live2D+FaceRigの方が、より複雑なキャラクターの動きを作ることができそうです。
Live2D+FaceRig でも、キャラクターアニメーターでも、自分のスタイルに合った方を使いこなせれば、VTuber(Vチューバー)も夢ではないと思います。
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