使いこなせれば、どんなイメージも自由自在に作れるといううわさのアフターエフェクト(AE)ですが、初歩的な使い方はそれほど難しくありません。素人が、ちょっと手を出してもなんとかなるレベルでした。(2Dアニメに限っての話です)
■アフターエフェクトで素人ができること
アフターエフェクト(Aftereffects)というのは、Adobe社の有料ソフトで、アフターエフェクトという名前でわかるように、すでにできている絵や文字などに、後から(アフター)効果(エフェクト)をつけるソフトです。
使いこなせれば、どんなイメージも自由自在に作れると言われていますが、素人でも、手軽にアニメーション動画作成を楽しむことができました。
◎絵や文字を動かしてアニメーションにする
クリップスタジオペイント(CLIP STUDIO PAINT、クリスタ)でも、できることではありますが、アフターエフェクトの方が、直感的で簡単でした。
最初と最後の位置や変形度合いを指定して間を補間する補間アニメーションです。
ここから何秒でこう動かす、というのがきちんとイメージできていれば、ものすごく簡単です。
◎初歩的なエフェクトをつける
ついでに、輪郭をにじませるブラーなどのエフェクトをつけたり、光や水玉や花などを散布したりというエフェクトをつけることもできます。
これも、基本操作だけであれば、素人にも、それほど難しくありません。
■アフターエフェクトが苦手なこと
◎絵を描く
もとの絵がない場合、アフターエフェクト では、細やかな絵を描くことはできませんので、文字や幾何学模様などを使うことができるだけです。
◎いわゆる動画を使ったアニメーション
絵(動画)を一枚ずつ描いて動かしていくアニメーション(リミテッドアニメーション)は、アフターエフェクトは苦手です。
逆に、動画を描いて動かして作ったアニメーションに効果をつけるのには適しています。
◎イメージ不足
どう動かすかのイメージが固まっていない場合も、アフターエフェクトは手も足も出ないに等しいですので、最初に、何を、どのぐらいの時間で、どこからどこまで、どんな風に動かすかというイメージをきちんと固めておく必要があります。
だいたいのイメージが決まっていれば、位置や時間などの試行錯誤は簡単にできます。
◎PCにある程度のスペックが必要
この位置でこうなるというような確認はできるのですが、即時プレビューはありませんので、書き出しをしてから確認をすることになります。
また、複雑なことをさせるとソフト自体がかなりの重さになりますので、PCにある程度のスペックがないと、イライラのもとになります。
■クリスタとアフターエフェクトで作れるアニメーションの違い
クリップスタジオペイントは、もともとがイラストレーションやマンガを描くためのソフトですので、とにかく、一枚一枚の絵が描きやすく、それをパラパラとつなげて作るアニメーション(リミテッドアニメーション)が得意です。逆に、アフターエフェクトは、それは苦手です。
■Live2Dとアフターエフェクトで作れるアニメーションの違い
Live2Dは、絵(特にキャラクター)をパーツ分けして部分部分を動かしていくのに特化したソフトです。
また、他のソフトとの連携機能も大きく、ライブという名前がついているように、WEBカメラなどで入力した情報をもとに、ライブで動かすこともできます。
アフターエフェクトでも、すべてのパーツを読み込んで動かす事は可能ですが、細かいパーツを重ねて動かすとなると非常に重くなり、同じ事をするのであればLive2Dの方が適しています。また、アフターエフェクトには、ライブで動かす機能はありません。
■初心者が簡単に作った動画
電子書籍の広告のためにPVを作りました。
使用するすべてのパーツがそろっていること(権利関係もすべて、きちんと許可を得ましょう)、どう動かすかがはっきりしていること。
この2つがきちんとしていれば、素人でも、初歩的機能であれば、簡単にアフターエフェクトを使うことができます。
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