2019年10月11日金曜日

クリップスタジオペイントでアニメを作ろう・カメラワーク3 背景を切り替える

 クリップスタジオペイントの2Dカメラを使えば、不透明度を変化させることもできます。
 今回は、2Dカメラを使って、背景を切り替えてみます。

・準備


 ファイルを新規作成し、アニメーションフォルダにキャラクターの動画、他に2枚の背景画を用意します。


■2Dカメラフォルダーを2つ作成する

上部メニューの[アニメーション]-[アニメーション用新規レイヤー]-[2Dカメラフォルダー]を選択すると、カメラフォルダー(カメラ1)が作成されます。



 今回は、2枚の背景それぞれにカメラワークをつけるので、カメラフォルダーをもうひとつ作成します。

 上部メニューの[アニメーション]-[アニメーション用新規レイヤー]-[2Dカメラフォルダー]を選択し、カメラフォルダー(カメラ2)を作成します。




■背景にカメラワークがつけられるようにする


 2Dカメラフォルダー(カメラ1)の中に、背景を描いたレイヤー(背景1)を入れます。
 もうひとつの2Dカメラフォルダー(カメラ2)の中に、もう一枚の背景を描いたレイヤー(背景2)を入れます。

 背景ですので、位置は、アニメーションフォルダーよりも下にしておきます。


1枚目の背景の不透明度の変更

■2Dカメラを使って1枚目の背景の不透明度を変更する

[タイムライン]パレットの最初のフレームに移動します。
 カメラ1の左側の[+]ボタンをクリックすると、下に折りたたまれていた「不透明度」と「トラックラベル」という要素が出てきます。

 今回は、「不透明度」を変えますので、「不透明度」のところをクリックして選択します。

■ファンクションカーブ変更モードにする

[タイムライン]パレットの左上にある[ファンクションカーブ変更モード]ボタンをクリックします。



 ファンクションカーブ変更モードになります。



・表示をもとにもどしたいときは、もう一度、[ファンクションカーブ変更モード]ボタンをクリックします。

■始点のキーフレームを追加する

[タイムライン]パレットのカメラワークをつけはじめたい位置(今回は最初のフレーム)で、不透明度を選択した上で、[タイムライン]パレットの上部ボタンで[キーフレームを追加]します。


 始点のキーフレームが追加されました。
 オレンジの◆がキーフレームが設定された位置になります。左右に小さなオレンジのものがついています。



◇キーフレームの補間方法には、いくつか種類がありますが、今回は「滑らか」にしておきます。


■終点のキーフレームを追加する


[タイムライン]パレットのカメラワークをつけ終わりたい位置で、不透明度を選択した上で、[タイムライン]パレットの上部ボタンで[キーフレームを追加]します。

→終点のキーフレームが追加されました。


■キーフレームを移動する


 わかりやすいように、カメラ2は非表示にしておきます。

 今回は不透明度の変更ですから、だいたい100(完全に不透明)から0(透明)の間で動かすことにします。

 キーフレームの印であるオレンジの◆をクリックして選択します。

→オレンジの◆が、青の◆になります。


 青の◆をドラッグして上下に動かします。
 左についている目盛りの 0(ゼロ)のところまで動かしてみましょう。


 始点と終点のキーフレームを結んでいたオレンジの細い線も、キーフレームに従って移動します。「滑らか」な曲線になっています。

 キャンバスのほうは、何も変化がないように思えます。

■確認する


 アニメーションを再生してみます。

 背景が滑らかに消えていくのが確認できます。

 GIFで書き出してみると、こうなります。

 

◎再生せずに確認したい場合は、[ツールプロパティ]パネルの[表示方法]で、「範囲内の画像を表示」にすれば、現在画像にしたときに表示される状態が、キャンバスに反映されます。



2枚目の背景の不透明度の変更

■2Dカメラを使って2枚目の背景の不透明度を変更する


 次は、2枚目の背景の不透明度を、2Dカメラを使って変更します。

 わかりやすいように、カメラ1は非表示にしておきます。

①[レイヤー]パレットで[カメラ2]のフォルダーをクリックして選択します。

②[タイムライン]パレットで、カメラ2の左側の[+]ボタンをクリックすると、下に折りたたまれていた「不透明度」と「トラックラベル」という要素が出てきます。

 「不透明度」を変えますので、「不透明度」のところをクリックして選択します。


■ファンクションカーブ変更モードにする


[タイムライン]パレットの左上にある[ファンクションカーブ変更モード]ボタンをクリックします。

 ファンクションカーブ変更モードになります。


 ■始点と終点のキーフレームを追加する


 カメラ2についでも、キーフレームを追加して、不透明度を変えていきます。

◇キーフレームの補間方法には、いくつか種類がありますので、今度は「等速」にしてみます。


[タイムライン]パレットのカメラワークをつけはじめたい位置で、不透明度を選択した上で、[タイムライン]パレットの上部ボタンで[キーフレームを追加]します。

①始点のキーフレームが追加されました。
 オレンジの◆がキーフレームが設定された位置になります。今度は「等速」のため、左右の小さなオレンジはありません。

[タイムライン]パレットのカメラワークをつけ終わりたい位置で、不透明度を選択した上で、[タイムライン]パレットの上部ボタンで[キーフレームを追加]します。

②終点のキーフレームが追加されました。


■キーフレームを移動する


 キーフレームの印であるオレンジの◆をクリックして選択します。

→オレンジの◆が、青の◆になります。

 青の◆をドラッグして上下に動かします。
 今回は、始点のキーフレームを、左についている目盛りの 0(ゼロ)のところまで動かします。



 始点と終点のキーフレームを結んでいたオレンジの細い線も、キーフレームに従って移動します。
 カメラ1のときは、「滑らか」だったので、曲線でしたが、カメラ2は「等速」ですので、直線になります。

 キャンバスのほうは、何も変化がないように思えます。

■確認する


 アニメーションを再生してみます。

 背景が現れてくるのが確認できます。

 GIFで書き出してみると、こうなります。



■2つのカメラとも表示して確認する


 非表示にしておいたカメラ1も表示します。

 アニメーションを再生してみます。

 1枚目の背景が滑らかに消えていき、2枚目の背景が等速で現れてくるのが確認できます。

 GIFで書き出してみると、こうなります。



◎表示している時間を重ね合わせるなどすれば、複数の背景をなめらかに切り替えることもできます。







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